MUSEの話② (根暗の逆襲)
てことで。
MUSEの新譜について、ゆるく。
以前から、「メタル?」てほど音の壁で圧倒させる、
一大スペースオペラやハリウッド映画まで彷彿とさせる世界観だったけれど。
今回はより、物語嗜好が強め。
まるでキューブリックの映画見てるみたいな気持ちになる。
全体的に相変わらずと言うかギュッと凝縮された、情・念の世界。
お、曲調明るめ? と思った曲(Revolt)のコーラスが
「You can revolt(暴動を起こせ)」ときたもんだ…
聖歌すら彷彿とさせる表題曲「Drones」など、
過剰気味な演出もあって、
だからこそ、ギリギリでエンターテインメント的な救いがあってよかったというか。
その辺も含め、きちんと2015年の最新の音に仕上がっているところで、
ティーンのファンも獲得できている…
と。
「最新の」っていま軽く書いたけれど、
アメリカの現在の音って、明らかに聴衆は「迷ってる」と思うんです。
ケイティ・ペリーやジャスティン・ビーバーが人気とはいえ
そんなにワールドワイドに10代から60代までの人気を席巻するわけでもなく、
(必ずしも「健全!」てわけでもないしね)
(ある意味「隣の兄ちゃん、姉ちゃん」であるとも言えるのだけれど)
正直ポップアイコンが不在と言っていいんじゃないかと。
そんな中で、こっそり浮上してるのがラナ・デル・レイだったり、
「情 / 念系音楽」がトップに上がる余地もある、
複雑な事情があるわけで。
…ちょうど、そのポジションにはまってきているんじゃないかなと。
頑張れ、MUSE。
と、何故か「根暗の逆襲」を期待する私でした。
(あと、ドラムのドムには、
フジロックはまたモジモジ君で来てほしい…)