女の生き方
生物学的に女性であるにもかかわらず、女性として扱われることが苦手です。
カメラマンだったりコーダーだったりすると、男の職場なので、よりそういう扱いが不便なせいもありますし、
なんというか、ほんと、ただ男の子に生まれたかった。
大好きなManic Street Preachersの歌に
もし女の子だったらなぁ、
という曲がありますが
(作詞がニッキーなところがまたなんだか泣ける)、
私は逆。
男の子に生まれて、バンドマンにでもなって、女の子キャアキャア言わせたかった。
そういう、不良な生き方をしてみたかった。
かといって、じゃあ別にいまでもギター持って歌ったらええやんっていうと、ちょっと違って、女性のロック歌手で好きな人がほぼ皆無なのです。
有名な方は殆どが「女性性」を売りにして歌っているから。
そして、じゃあ性転換する? と言われると、
それも「ウーン」なのです。
難しいね。
さて。
私のこの気持ちは「アセクシャル」というのに少し近いのだと、
こんな人は実は世にたくさんいると知って、とても安心したのは、またいつかの機会に。
今年読んだ本。
林真理子さん、苦手でした。
ananの連載も、
女!!!!!
て感じ、するじゃないですか。
テレビで観る姿も、高価そうな洋服を召して、
「〜わよ」「〜だわ」という、昭和のテレビドラマの女性の語尾の喋り方をされているのと、
「なんでも欲しがる真理子さん」のイメージ、
そして「女性であることが楽しい!」というオーラを纏っていらっしゃる感じが、
とても苦手でした。
とはいえ、それ、
ある程度テレビで作られたイメージだったのですね……と、この本↑を読んで思う。
自分で自分を「ブス」と言い、
「貧乏でバカな田舎者のわたし」がどうやって、這い上がってきたか、と、自ら仰る。
「持たざる者」の努力の人生。
野心と自尊心の両輪をコントロールして生きることが、そんなに悪いことか、否か。
ここまでバスっと、竹を割ってように仰られる方だとは思って……ましたけれど、
何故だろう、下品に聞こえない。
野心を持つことと品がないことは違うことなのだなと、はじめて感じました。
わたし、真理子さん、好きになりました。
偏見はいけないね。
ついでに、これも読んでみました。
こちらはあまり響かなかった……アフォリズム集という書き方のせいか、なんだか手抜きに思えてしまって。
けれど、89番目の
愛情というのは、目から入る快感によって支えられているのである。
という箇所等、
赤べこのようにカクカクと首を縦に振らせていただきました。
そこの辺はやはり、只者ではない視点。
と。
漫画は、去年、電子で購入後、多忙で読み忘れていたのを今更。
Orangeも好きな作品ですが、やっぱりこちらも素晴らしいなぁ。
わたしは子供の頃、恋愛漫画は気恥ずかしくてあまり読めなかったのだけれど
(自意識過剰。
「恋愛漫画読んでる女ってやつあ…チッ、」
という気持ちでした。
ほんとに、能町みね子さんの描く「くすぶれ!モテない系」の見本のような奴でした)、
あー、学生時代にこういうの読んでおけば、今頃〜〜〜、と、
色々後悔したり、しなかったり、したり。
そうそう、素直になっておけばなぁ、とか、
「好きだ」って言えていたら今頃……とか、
面倒臭い過去の古傷を矯めつ眇めつしたのでした。
……。
ひとつも良い話ができない。
罪滅ぼしの一環に、「俺のバイブル」のリンクを貼っておきます。。
だめだこりゃ。
- 作者: 能町みね子
- 出版社/メーカー: ブックマン社
- 発売日: 2009/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 22人 クリック: 231回
- この商品を含むブログ (22件) を見る